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ダッジ WC(Dodge WC)は、第二次世界大戦時にアメリカ合衆国で開発、運用された、小型~中型の軍用車両シリーズの総称である。ダッジWCシリーズとも呼称される。 WCは、この車両シリーズを開発したダッジ社内の開発コードで、Wは1941年を表し、Cは0.5トン単位の規格である事を表している。この車両シリーズを総称して、ダッジ ウェポンキャリア(Dodge Weapons Carrier)と呼称される事も多いが、WCはWeapons Carrierの略では無い。 ダッジWCシリーズは、大戦中、アメリカ軍を代表する小型軍用車両として活躍した”ジープ"よりも一回り大きな車格を生かし、装備品輸送型(ウェポンキャリア型)の他、兵員輸送車、救急車、偵察車、対戦車自走砲型など、複数のバリエーションが開発され、総計で36万両以上が生産された。 ==概要== ダッジ社は1914年に独立して以来、小型トラックの生産を行ってきた。1917年の第一次世界大戦時にはアメリカ軍に輸送用トラックを供給し、その性能を高く評価された。第二次世界大戦が始まった1939年には、新型の積載量1/2トンサイズの軍用車両のプロトタイプを開発し、1940年にVCシリーズとして生産を開始した。 1941年になると、WCシリーズとして、改良された1/2トンシリーズの車両の生産が開始された。これらの車両は多数のサブタイプがあり、VCシリーズを置き換えていった。WCの1/2トンシリーズは、1941年~42年に掛けて生産され、WC-1からWC-50まで計50種類のモデル名が存在し、総計79,771両が生産された。 1942年になると、改良された、積載量3/4トンシリーズの生産が開始された。1/2トンシリーズと同じ4輪駆動で、1/2トンシリーズと80%の部品互換性を有していた。3/4トンシリーズではモデル数が整理されており、WC-51からWC61まで、およびWC-64の、計12種類となった。終戦まで生産が続けられ、各モデルの総生産数は260,403両となった(これらの内、ウェポンキャリア型のWC-51、WC-52だけで、182,655両を生産している)。また、WC-51の車体設計をベースにシャーシを延長し、6輪駆動とした積載量1.5トンの輸送トラックが開発され、WC-62、WC-63のモデル名で、23,092両が生産された。 3/4トンおよび1.5トンシリーズの車両は朝鮮戦争の頃までアメリカ軍で使用され、その後、後継のM37シリーズ3/4トン車に更新されていった。また、友好国に供与あるいは輸出された車両は、多くの国で戦後も長く活躍した。また、戦後にダッジWCシリーズをベースに民間市販型の4輪駆動ピックアップトラックシリーズが「ダッジ パワーワゴン」(Dodge Power Wagon)として発売された。 日本の陸上自衛隊にも、1950年代にWC-51が供与され、「ウェポンキャリア」と呼ばれて使用されていた。 (詳細は、3/4tトラックの項も参照) また、イスラエル国防軍では、第一次中東戦争の際に、WC-51あるいはWC-52の車体に装甲を施し、旋回式の銃塔を設け、ドイツ製のMG34機関銃を銃塔と助手席に装備して、「ダッジ バンビ」(Dodge Bambi)と呼んで使用した。 (詳細は、サンドイッチ装甲車の項も参照) 尚、アメリカ陸軍武器科の補給品カタログにおいて用いられる命名法システムでは、WC 1/2トンシリーズはG505、WC 3/4トンシリーズはG502、WC 1.5トンシリーズはG507、として参照される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダッジ WC」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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